群馬・四万温泉にある「積善館」は、“千と千尋の神隠し”の舞台モデルとして知られる宿。
湯けむりと木造建築の回廊に包まれると、まるで物語の世界に迷い込んだようでした。
今回は、その幻想的な旅の記録をお届けします。

1. 四万温泉に行く途中にある四万甌穴群
「四万の甌穴群(おうけつぐん)」だ。
川底の岩が長い年月をかけて水流に削られ、まるで器のような丸い窪みをいくつも作り出している。
四万川の透明な水がその窪みに流れ込み、太陽の光を反射して青く輝く。
自然が何百年もかけて彫ったその造形は、人工物とは違う静かな迫力を放っていた。
水の音を聞きながら見入っていると、時間の流れまでゆっくりになったように感じる。

カフェやお土産やさん、かき氷などがいただけます。

行った時は甌穴群の上流に位置する「四万取水ダム」の建て替え工事の影響で流れ込む水量が増加しております。大変危険ですので、河原へ降りる階段は立入禁止となっております。立入禁止場所前の階段にも崩れている箇所がございますので足元にご注意ください。
また、景観に関しましても、増水の影響により甌穴群が見えにくくなっております。
ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
ということでした

おかげで迫力ある水の流れを見ることができた
階段付近まで降りると一気に温度が下がり、涼しく感じた
2、四万温泉・シマブルーを味わえる四万川ダム

ここで見る“四万ブルー”は、写真では伝わらないほどの深い青。
空と山と水がひとつになって、まるで絵具を落としたように澄み渡る。
ダム湖の周りを散歩していると、風が湖面をなでるたびに色が変わって見える。
自然のグラデーションを眺めているだけで、心が洗われるようだった。
ついた時は雨が降っていて曇り空でしたが、一瞬の晴れまで「シマブルー」を拝むことができました

カヤックをやっていましたが、見るだけ。車で1周できます
3、千と千尋の世界へ――朱色の橋を渡り「積善館」へ
温泉街へ戻り、いよいよ「積善館」へ。
赤い橋(慶雲橋)を渡る瞬間、まるで映画の中に足を踏み入れたような感覚になる。
木造三階建ての本館、迷路のような廊下、ほんのり漂う硫黄の香り。
“千と千尋の宿”と呼ばれる理由が一瞬でわかる。
古い木の床のきしみ音さえ、物語の一部のように心地よかった。


昼間は立ち寄り風呂に入れます
ここは日本最古の木造建築の温泉宿のようで、古くから湯治場として利用されていたようです
なので外観の映えに比べ、客室は向かいながらの部屋。料理は弁当での提供。本気の湯治目当ての方におすすめです。料金も長く泊まれるような設定でした
夜の明かりが灯った頃が、より幻想的で素晴らしいということなので、また夜見にこようと思います


同じく「積善館」が運営する、新しい施設は、素敵な客室です
ということで川辺を散策して、旅館に戻り、風呂に入ってから夕食に臨もうと思ったら、たまたま見つけた陶芸体験のお店に入ってみたらー
見事に体験してしまいました
4、思いがけない陶芸体験で、旅が少しだけ特別に
ちょっと覗くだけと思ってみてみたら、明日は休みで、今日だけしか体験できない。二人で1人前やれば良いよというおまい言葉に載ったのが行けなかった。
とりあえず体験することになり、2人で箸置き10個作るのを目標にやりました
夕食までは2時間弱、1時間で終わらせれば、風呂入ってから夕食を迎えられるだろうと思ったら、全然終わらず、宿に戻ったらすぐにご飯。館内放送で「早く夕食会場に来てください」
そんな苦労してできた作品がこちら

最初のうちはこだわって右のネジネジや真ん中の木の感じをやっていたのですが、時間がなくなってきて、最後は左の直方体になりました。しかも全ての裏に名前彫ってとか言われて〜
1ケ月後の出来上がりでしたが、まずまずの感性。ナイフスタンドに使えたらと思います
5、四万温泉「柏屋旅館」へチェックイン――静けさに包まれる時間の始まり
チェックインの時に、愛想のいい若い女性スタッフが、手続きしてくれました。部屋まで荷物を運んでくれているその間に、出身地を聞いたら千葉から来ていると言っていた。こういうリゾートバイトもあるんだなと、こんな山奥なのに若い日本人を求人するのすごいなと思いながら聴いていた
そしたら彼女の機嫌が悪くなっていたようだ
なんで若い女性スタッフにだけ、出身地聞くのと・・・ ここからこの度は地獄へと進んでいくのであった
ということで、急いで風呂に入って、夕飯会場へ
6、四万温泉・柏旅館・夕食

まずはシマブルービールで乾杯。

鯉のあらいを始めてたべましたけど、硬いという印象。淡白で酢味噌お味
色々と出て豪華な食卓でしたが、46歳にはお腹パンパンでも残す量でした
上州牛特別コースにしたのですが、バカなので、昼間も焼肉屋で上州牛セット食べてしまっていた
夕食後にライトアップされた「積善館」へ向けてと思ったが、夕食でワインを飲んでしまったのと、デブが止まらないので、歩いて行ってみることに挑戦。旅館の人に歩いて行けますかと聞いたら片道40分くらいで行けますよと「くま鈴」も貸してくれた。 この鈴を借りていなかったら、クマの被害に遭っていたところだった
7、夜の積善館までウォーク片道40分
このような無謀な挑戦に付き合ってくれる彼女はありがたい
真っ暗な夜道、星も見える。車も通らない。茂みはガサガサ言っている。そんな夜道を抜けて温泉街に入り、車では見つけられなかった、飲泉所を発見。飲むと塩を感じるし、長生きできるらしい

温泉街を抜けるとその辺の宿から歩いてきている人たちが出てくる

正に千と千尋の神隠しの湯屋を思い出される
ここにカオナシが立っていなんだなとロマンにふける

前に家族づれ、父母に20前後の娘二人がいた
父親が橋を渡に行って、残る家族に「あちらの世界に行くからもう帰ってこれないかも」と演出入れていたが、残る家族たちは即答で「帰ってこなくていいよ」と言っていた光景がおもしろかった
8、四万温泉・柏旅館・朝食
和食と洋食が選べます。ビュフェではなく御膳で運ばれてきます
こちらもボリューム満点お腹いっぱい食べることができます
ということで、四万温泉奥地すぎて、特に他の観光スポットないので、また温泉街いって、早々に帰ってきました
帰ってきてから仕事ができちゃう感じです
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