社長向けのものです。しかし社長一人で読んでも成果は生まれません。経営チームで実践して初めて成果が生まれるものです
成功を収めている企業は、「我々の事業は何か」を問い、その問いに対する答えを明確にすることによって成功がもたらされる
ピーター・ドラッカー
上から順番に行っていってください
1から4が終わるまで最短でも5か月を要します
地道にコツコツと進めていってください
5だけでも3か月は要しますので、新年度の3か月前から動き始めてください
ドラッカー5つの質問 [ 山下 淳一郎 ]価格:1,430円 (2022/12/18 16:45時点) 感想(0件) |
5つの質問
「5つの質問」に対してさらに細かい質問がたくさんあります
それぞれに答えていくことで優れた経営を行うことに至ります
主語はすべて「われわれ」となっています
社長一人で考え込むのではなく、経営チームメンバーとともに取り組むことを意味します
答えを共有する前に、問いを共有しなければなりません
1.我々の使命は何か? 経営理念、使命、ビジョンを言葉で整理する
「顧客を創造する」為に一番初めに行うことは、「自分たちの使命を決めること」
Management philosophy (フィロソフィー) 経営理念=社会に対する根本的な考え方
mission 使命=社会で実現したいこと vision ビジョン=使命が実現した状態を表現したもの
あなたのゴールは「わが社が社会で実現したいことを言い表すこと」です
・何をもって社会の役に立つ会社なのか?
会社は法律によって人と同じ権利を与えられています。なので「法人」というのです
会社が社会に存在することが許されるのは、事業をとして、社会の役に立たなければなりません
御社は具体的に何をもって社会の役に立つ会社なのかを問いただしていきましょう
・自分たちのメリットや都合が使命ではない
自分たちの都合、自分たちのメリットは考えず、何を持って喜んでもらう人を増やすのか?「社会は何を求めているのか」
・使命が何をすべきかを教えてくれる
売上や会社規模を大きくすることに頭を持っていかれてしまう。使命がただの飾り物にならないように、使命をはっきりさせてそこで働く一人一人の仕事となって実行されていなければ組織は長続きしません
・使命は働く人に意欲をもたらす
使命は働く人に最善を尽くそうとするエネルギーを与えてくれます
お金以外に頑張る理由が必要です
使命に共感して仕事をしてくれているからこそ、たとえつらいときも乗り越えられるのです
・使命を明確にするということ
我々の使命は何か?という問いを共有し、共通の考えを確定させてください
2,われわれの顧客は誰か
- お客様を明確にすることの重要性 素晴らしい商品・サービスも買ってくれる人がいないと言いがない
- ソニーのテープレコーダーから学ぶこと お客様が価値ありと認め、必要性を感じてもらうこと。自分たちの商品を必要とするお客様はどんなお客様なのか?いったいどこにいるのか?お客様の望んでいるものは何か?
- 本当に喜んで欲しい人たちは誰か
- お客様を明確にすると事業の成功率が高まる これが事業の成功
- 組織を正しい方向に導くための道しるべ
3,顧客の価値は何か
・顧客と市場の価値を知っているのはただ一人、顧客本人からインタビューする
・お客様が望んでいることに向き合い続ける
・まだ「お客様になっていないお客様」を見る
・「顧客の価値」を知るための問い
1,お客様は何の目目に買ってくださっているのか
2,お客様はどんなニーズを満たそうとしているのか
3,お客様は我々の商品・サービスを買うことで何を手に入れようとしているのか
4,どのような人にお客様になってほしいのか
5,そのお客様はどこにいるのか
6,現実のお客様はどのようなお客様なのか
7,お客様になってほしい人たちから選ばれているか
8,継続的にお客様になってくれているお客様はどんなお客様なのか
9,なぜお客様になってくれているのか
4,我々の成果は何か
お客様が求めているものを十分に理解できたら、次に行うことは「成果を決めること」仕事を終えたではなく、仕事を終えたその先に、何が起こってったか。
仕事の結果、組織外で起こる変化を見ていかなければ、喜んでもらう人を増やしていくことができなくなってしまいます。
喜んでもらう人を増やすために、あるべき成果の内容を明らかにしてまいりましょう
・「売上」は成果ではない
売上だけを成果としてしまうと、社員さんは「売上のためだけに仕事をしている」ことになってしまいます。おいしかったと思ってもらえることです。
使命に対する貢献度合いであり、お客様に起こる良い変化の内容です
・何が、どのように、どれだけよくなったのかモニターする
何をもって成果とするか。それが決まったならその成果をモニターしましょう。多くの会社が自分たちの事業を見直す時、それは売上が落ち始めているからです。
大事なことは自分たちの事業を通してかかわることによって、「お客様の何が良くなったか」「お客様がどのようによくなったか」「お客様がどれだけよくなったか」ということをモニタする
・正しい成果の設定が日々の仕事を使命につなげる
部下の意識づけに悩まない上司はいません。それは、部下の意識に問題があるのではなく、何を成果としているか、その成果の内容に問題があるのです
「どれだけ売上たか?」と聞き続ければ部下の脳内は売上のことで一杯になります
「どれだけ喜んでもらえたか?」と聞けば喜んでもらうことで一杯になります
上げるべき成果を明らかにし、その成果をモニタしていくことで、どんな仕事をどのように進めていけばよいのかを決めてください
5.我々の計画は何か
あるべき成果が決まったら、「計画を立てること」
ここまで来るのに最短でも5か月はかかります。1日ですぐに改善できることはありません。コツコツとやっていくしかないのです
・計画は「使命に向かい主体的に進むための旗印」
決めたことを日々の仕事に落とし込み、確実に成果を上げるために計画を立てていきましょう
計画は「社員さん一人一人の行動を強制するものではありません」
計画は「社員さんそれぞれのエネルギーを総動員するためのもの」
一人一人が使命実現のため打ち立てた旗印に向かって、主体的にどんな仕事をしていけばいいのかを考えることができるものでなければなりません
主体的とは、「何をやるべきか決まっていなくても、自ら何をやるべきかを考えることができ、自らの行動を起こせる状態のこと」
・目標達成していく田茂の目標の立て方
目標設定のポイント 一人一人の目標達成が部門の目標達成につながっていて、それぞれの部門目標達成が会社全体の目標達成につながっていること
目標がつながっていないと、個人個人、部門間での争い後起こってしまいます
・計画を立てる時期
目標を立てて、計画を作ることはおお仕事です会社全体の計画は、新しい気を迎える3か月前から取り組むことをお勧めします
・「8つの領域」の目標を立てる
事業は、顧客の創造することができなければならない。したがって、めーけティンについての目標が必要である。事業は、イノベーションすることができなければならない。さもなければ、誰かに陳腐化される
- マーケティング
- イノベーション
- 人
- 金
- 物
- 生産性
- 社会的責任
- 利益